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単修試験の対策④


先の問題は事例式の問題でしたが、この問題は説明式の問題です。このような説明式の問題も多く出題されます。
【問題】
「場屋営業者の客の所持品に対する責任について、(1)寄託を受けた物品の場合と、(2)寄託を受けない物品の場合に分けて論じなさい。」

この問題は、商行為法のメディア試験の問題だとは言っていません。
そして甘木が以下のように解答したとは言っていません。

【解答】
 「商人は、営業の範囲内において他人から物品を預かったときには、無償であっても善良なる管理者の注意義務をもってその物品を管理しなければならない(商法593条)。
 さらにそれがホテルなどの多数の人が集来する場所(場屋営業、商法502条7号)となると盗難や紛失のリスクが高まるので、商法は保管する側にさらに重い責任を課している。
(1)商法594条1項は、寄託を受けた物品の滅失毀損した原因が不可抗力によるものでない限り損害賠償責任を免れられないと規定している。
 ここにいう「不可抗力」とは、事業の外部から発生した出来事で、予防措置を尽くしてもなお防ぐことができないような事故と解されている(主観説)。
 したがって、場屋主は、善管注意義務をもって寄託を受けた物品を管理しなければならならず、物品が滅失毀損した場合には、前述した一部の例外を除きその損害賠償責任を負わなければならない。
(2)場屋が預かっていない客の手荷物が滅失した場合は客の自己責任のように思える。
 しかしながら、商法594条2項は、客が寄託しない物品であっても場屋の主人または使用人の不注意によって滅失毀損したときは場屋主に損害賠償の責任があると規定している。同項は、場屋内で客の物品が滅失毀損しないように場屋側に一定の責任を課している。」

小問(1)では、通説である主観説の立場で免責要件の「不可抗力」を論じているので、答案には学説名を記述することが望ましいです。少数説に立って論じても構いませんし、複数の学説を紹介して論じてもよいでしょう。
このように記述したら「A」評価だったとは言っていませんが、甘木の答案を参考にして答案の作成を練習して頂きたいと思います。


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プロフィール

甘木

Author:甘木
大学卒業後、地元の信用金庫に就職し約8年間勤務するが、仕事が自分に合っておらず退職。
その後1年間の派遣社員・アルバイトの非正規雇用を経て、31歳の時に現在の準大手の警備会社に入社。入社以来、機械警備業務に従事。
2018年10月(後期)、法政大学法学部通教に学士入学。
名古屋市在住。

主な保有資格:
社会保険労務士
行政書士
宅地建物取引士
英検2級
など

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